幼年期小説(ウラノイト)1

今回はおまけです。
初めて使うオリケロだらけですが、
見たい人だけどうぞ…。



登場人物

アルル
イルル
ウルル
エルル
オルル
謎のケロン人(?)

今回のメイン




ポニニ
女の子

兄のシママの事が大好き

頭脳派

今回のメイン




シママ

男の子

妹のポニニとよく遊ぶ

スポーツが得意





ウラノイト1


ここはあらゆる場所。あらゆる時間。
そしてあらゆる因果の果て。そして始まり。


アルル「…こうして集まるのはいつ以来か。」

イルル「俺に聞くな。」

ウルル「えっとぉ、僕の時間だったら一万年ぶりくらいかな。」

エルル「あはは☆数え切れないなぁ☆」

オルル「前に同じ。」

アルル「…返事を期待した俺が馬鹿だった。」

エルル「イルルが迎えに来たって事はぁ…何かあったんでしょぉ☆」

イルル「ちりぢりになったお前らを集めるのに苦労したぞ。」

アルル「まぁ、無駄話もこれくらいに。」

オルル「さっさと帰りたい。」

ウルル「えー!?久しぶりの再開だよ!!?」

エルル「はぁいはい。ストップだよぉ☆」

アルル「本題に入る。」

それだけの一言でこの場が一気に凍った。

アルル「今回の問題はある地点の時空がとある重い因果によって崩壊しかけている件だ」

イルル・ウルル・エルル・オルル「!!?」

ウルル「ちょ…ちょっと待ってよ!!」

オルル「崩壊って…そんなに局地的なのか…。」

アルル「ああ。あるべき世界の姿が崩壊しかけている。」

エルル「そ…そんなッ…!!」

イルル「で、問題は何処の何なんだ。」

アルル「お前は話が早くて良い。」

そう言うとその空間のスクリーンに二匹のケロン人が写った。

アルル「こいつらだ。」

エルル「えぇぇ!?ふ…二人!?」

オルル「信じられない…。」

ウルル「前にも同じ事あったけど、あの時は対象が千人くらいだったじゃん!!」

イルル「前例にないぞ…。」

アルル「ああ…。こいつらは本来あってはいけないある能力が備わっている。」

エルル「何ソレ?」

アルル「この二人にはそれぞれ我々の存在を確認できる潜在能力を持っている。」

オルル「何を言っている…」

ウルル「そうだよ!!僕達はあくまでも…!!」

イルル「お前がそれを忘れるはずもない…ということは…。」

エルル「事実なのぉ!!?」

アルル「残念ながら。」

イルル「で、それを俺達が食い止めなくてはいけないんだな。」

アルル「そういうことだ。」

オルル「じゃ、さっさと殺ろうよ。」

エルル「うん!そうだね!」

ウルル「まずは女の子のほうからいこうか!」

アルル「なぜだウルル。」

ウルル「絶対この男の子折れないもん。」

イルル「どういうことだ。」

ウルル「もうこの男の子は得るべきものを持ってるもん。」

アルル「ああ。そうだな。それに女の子に対してあるべき姿をそこまで崩してない。」

イルル「…そうだな。俺も女の方が駄目だと思う。」

エルル「そっちの方が良い結果になるよ。」

オルル「しかし、代償は大きい…。」

エルル「なんなの…その子達…!!」

アルル「仲むつまじき兄妹だ。」

イルル「なるほど。そんなに近い距離にいたら崩壊してもおかしくない。」

アルル「では、この五人で妹の方を削除するということでいいか。」

イルル「無論。」

ウルル「うん。命は粗末にしたくないけどね…。」

エルル「いいよぉ☆」

オルル「やる。」

アルル「では…。」


アルル「あるべき姿は世界の秩序。」

イルル「いるべき場はあの世。」

ウルル「うるべき心は悲嘆。

エルル「えるべき結果はどちらかの死。」

オルル「おるべき代償は…あるものの精神、命。」


「「「「「さぁ!!正されよ!!秩序のもとに!!!」」」」」」








くしゅんッ!!
シママ「あれ?風邪?」
うん。まぁね…。
シママ「もうすぐ入学式なんだから、体に気をつけてね。」
うん。ありがとう。







世界が。
秩序が。
時空が。
人々が。
善人が。
悪人が。
大人が。
子供が。
政治が。
思考が。


そして定義が。





動き出した。








それに私は気がついた。





ウラノイト1終わり