幼年期小説「また一緒に…」1

登場人物


シママ

幼い男の子
妹のポニニとよく遊ぶ
スポーツが得意

ポニニ

幼い女の子
兄のシママの事が大好き
頭脳派

ルリリ

幼い女の子
引っ越してきたばかり
とにかく可愛い(シママ談)





プロローグ


ココは、ケロン星の高級住宅街。

そのうちのひとつの家から元気な声が聞こえてくる。

「ねぇ!今度はどこに行ってみる?」

「うーん・・・シマ兄が行きたいところで良いよ。」

「じゃあさ!この前このあたりに引っ越してきた家に行ってみようよ!」

「わぁ!どんな人がすんでいるのかなぁ!」

「とにかくいってみようよ!」

「うん!」

そんな会話を交わしながら彼らはもう家を出ていた。

その兄妹は今回の主人公、シママとポニニである。


第一章



「ところでさぁ、シマ兄。」

「ん?」

「今日、お勉強しなくていいの?」

「(ギク)う・・・うん。まぁね。」

「そっか!じゃあ今日は久しぶりに一日中遊べるね!」

「うん。そうだね・・・」

(実はさぼって出てきたとは言えないなァ)

「ん?どうしたの?」

「あ、いやなんでもないよ!」

「そぉ?ならいいけど・・・そんな事より早く行こうよ!」

そうポニニは言って歩道を走っていった。

このあたりはあまり二輪車が通らない。

ココに住んでいる人の移動はなぜか車か歩きだ。

例外といえば配達に来る人くらい。

だから車にさえ気をつけていたらどんなに走り回っても大丈夫。

と思いながら、前にいるポニニについて曲がり角を曲がろうとした時、

「「きゃ!」」

「どうしたの・・・!!」

誰かがポニニとぶつかってしまったらしい。

「あたた・・・すみません・・・大丈夫ですか?」

「だ・・・大丈夫です。あ、こちらこそボーっとしてたみたいでごめんなさい!」

頭に大きなボール(?)をのっけた可愛い少女がいた。

とりあえず、ぼくも謝っておこうかな・・・。

「ごめんなさい。大丈夫でしたか?」

「うん・・・」

か・・・かわええええええ!!!!!

なんか、なんか、なんか、かわええええええぇぇぇぇ!!!!!

落ち着け自分!!・・・・ふぅ・・・・・

そ・・・それにしてもこのあたりにはあまり僕たちの年齢の子はいなかったはず・・・

「君、もしかして、最近この辺に引っ越してきたの?」

「あ、うん。どうして分かったの?」

「いや、この辺で見かけた事ないなと思って。」

「あ!なるほどね!」

「僕はシママ、で君とぶつかってしまったのが」

「ポニニだよ!!よろしく!!」

「私はルリリ!えっと、私たちくらいの年の人ってもっとたくさんいるの?」

「いや・・・この辺りには僕とポニニくらいじゃないかな・・・」

「そうなの?」

「田舎ってワケじゃないけど本当にあたしとシマ兄しかいないんだよね・・・」

「そうなんだ・・・」

「ねぇ!シマ兄!ルリリにこの辺りの事教えてあげようよ!」

「いいの?なんか急いでたんじゃないの・・・?」

「「な!なんでもないよ!!」」

「そぉ?ならお願いします♪」

そんなこんなでシママの将来の彼女にであったのでした。






第一章終わり






短いって言うなぁ!




第二章に続く